インターネット広告を始めると決めて、次に決めなければいけないのが、どのインターネット広告(広告媒体)を活用するのかということです。インターネット広告とひとことに言っても、検索エンジンを利用して検索結果に広告を表示させる検索連動型広告(リスティング広告)や、ブログやアプリなどのウェブサイト上の広告枠にバナー画像を配信するディスプレイ広告、DSP広告、そのほかにも、SNSのメディアを活用したFacebook広告、アフィリエイト広告や動画広告など、様々な媒体が存在しています。
それぞれの媒体にはそれぞれ特徴がありますので、正しく選ばないと、せっかくインターネット広告を始めたとしてもマーケティングの目的を達成できないかもしれません。その為にはまず、インターネット広告を始める目的をハッキリさせておく必要があります。
このコラムでは、その目的と広告媒体をどのような考えで紐づけていけばよいかということをまとめています。ぜひ参考にしていただければと思います。
⇒まずは《広告媒体》の意味から詳しく知りたい方はコチラを参照ください。
メディア・広告媒体とは?まずはその意味から押さえておこう
【目次】
- インターネット広告を実施する目的をハッキリさせる
- それぞれの目的にあった広告媒体
- 認知拡大目的のための広告媒体とは
- 獲得数拡大目的のための広告媒体とは
- まとめ
①インターネット広告を実施する目的をハッキリさせる
インターネット広告を始めると決めた際に、動機となり得る目的は大きく分けて2つに分けられるかと思います。ブランドや商品についてもっと多くの人に知ってもらいたいと考える認知拡大か、もっと多くの人に購入してもらいたい、直近の売り上げを伸ばしたいと考える獲得数拡大になるかと思います。
・認知拡大目的とは
認知拡大目的とは、文字通り多くの人に知ってもらうことを目的としています。その為、今すぐに商品を利用してもらうような、ニーズを抱えている生活者のみだけでなく、いつかは商品を使ってくれるだろうという、見込み客になりそうな人たちをターゲティングすることになります。
・獲得数拡大目的とは
獲得数拡大目的とは、近々の売上を伸ばすことを目的としています。この獲得という言葉は、インターネット広告上ではコンバージョンと呼ばれることもあるためコンバージョン目的などと表現されることもあります。獲得数拡大目的では、既に商品や競合の類似のサービスなどを検討・探索している人々をいかに効率よく、商品購入まで導けるかが勝負となります。
よくある間違いが、この2つ目的を1つの広告施策で実現しようとしてしまうことです。認知拡大目的と獲得数拡大目的は異なる生活者の層をターゲットとしているため、2つ目的を1つの広告施策で両立するのはとても難しいです。
「二兎追うもの一兎も得ず」というように、どちらつかずの施策をうってしまうと、ターゲティングがぼやけてしまい、広告効果がハッキリしないものになってしまします。まずは、どちらかハッキリさせておくことが、その後の広告施策を展開させていくうえでは重要といるでしょう。
②それぞれの目的にあった広告媒体
次に、認知拡大目的と獲得数拡大目的のそれぞれに合った広告媒体を見ていきたいと思います。
・認知拡大目的のための広告媒体とは
認知拡大目的では、より多くのユーザーにリーチできる(広告を届けることができる)ことが重要になってきますが、もう一つ、セグメントという考えが重要になってきます。
インターネット広告では、新聞、新聞といった従来型の広告媒体では到達できなかった細かなセグメントをターゲティングすることが可能です。ですので、認知拡大といえども、やみくもに広告費を投下するのではなく、特定のターゲティングセグメントに対してアプローチすることができます。
認知拡大を目的とする場合は以下の2つの基準で広告媒体を選ぶとよいでしょう。
- リーチ数もしくは広告の表示回数は多いのか、少ないのか。
- 目的にあったセグメントをターゲティングできるのか。
認知拡大目的に適した広告媒体としては下記のようなものがあります。
- ディスプレイ広告
- SNS広告(Facebook広告)
- 純広告
⇒インターネット広告を活用した認知施策についてもっと知りたい方はコチラ
どれがおすすめ?インターネット広告を活用した認知施策
・獲得数拡大目的のための広告媒体とは
獲得数(コンバージョン数)拡大目的の場合は、ユーザーが悩みを感じた段階でいかにタイミング良く広告を出せるかが勝負になってきます。
獲得数拡大を目的とする場合は以下の基準で広告媒体を選ぶとよいでしょう。
- ユーザーのニーズを的確にくみ取れるか
- ユーザーが欲しているタイミングで的確に配信が出来るのか
獲得数拡大目的に適した広告媒体としては下記のようなものがあります。
- 検索連動型広告(リスティング広告)
ユーザーは自分自身の悩みを自覚すると、それを解消するように行動を起こします。インターネットやスマートフォンが普及した今、ユーザーは悩みを解消する方法を「検索」して探そうとします。検索エンジンの検索結果に広告を配信できる検索連動型広告(リスティング広告)はまさに、的確なニーズに的確なタイミングで広告を出せる、刈り取りに強い広告媒体といえるでしょう。
③まとめ
いかがでしたでしょうか。インターネット広告を実施する目的と、広告媒体の関係性を理解していただけたでしょうか。インターネット広告を始めようと思ったときに、不安になるのが、この広告媒体選びかと思います。
インターネット広告を配信する目的をハッキリとさせることで、それに合った広告媒体を選ぶことが出来るようになります。
インターネット広告を始める際は、まずこの目的をハッキリさせるようにしてみてください。それでも、インターネット広告について、何から始めればよいか、どの広告媒体を選べばよいか不安の場合は、是非、お気軽にご相談いただければと思います。