昨今では、見込み顧客の獲得を行う際、展示会や広告、テレセールスといたアウトバウンドマーケティングではなく、ブログやソーシャルメディア、SEOに代表されるインバウンドマーケティングを導入している企業様も多くいるのではないでしょうか。
インバウンドマーケティングの場合、自社サイトやブログ、メールマガジンなどのコンテンツから見込み顧客の獲得を行うという流れとなるため、自社サイトの改善やブログなどのコンテンツの充実が必須になってきます。
しかし、そうはいっても
- 自社サイトをどう改善すればよいのかわからない。
- どんなコンテンツを充実させればよいのか見当がつかない。
- ユーザーがどのような情報を求めているかいまいちわからない。
このような悩みや課題を持っている方も中にはいらっしゃると思います。
そこで今回は、Googleアナリティクスとサイト内検索機能を活用することで、ユーザーのニーズを発見しやすくなるような設定方法を紹介します。
目次
- サイト内検索機能とは
- Googleアナリティクスでサイト内検索をトラッキングする設定方法
- トラッキングしたデータをGoogleアナリティクスで見る
- まとめ
1.サイト内検索機能とは
サイト内検索機能は、ホームページやランディングページなどに設置することができるもので、サイト内で知りたい情報を検索することができるため、利用者(ユーザー)の利便性を向上させる便利な機能です。
イメージしやすいところでいうとECサイトが良い例でしょう。
あるECサイトで何か買い物を行う場合、「革靴 黒」や「バッグ レザー」のようにほしいものに関連した検索を行うことがあると思いますが、これがサイト内検索になります。
検索を行っている時点でニーズが顕在化していますので、この検索情報を分析することができれば、ユーザーがこのサイトにどのような情報を求めているのかを知ることができるのです。
しかし、注意点として、ただサイト内検索機能を設置しているだけだとそれを分析することができません。
次は、この分析を行うことができるようにする設定方法を記載していきます。
2.Googleアナリティクスでサイト内検索をトラッキングする方法
※ 今回ご紹介する設定方法では、前提として、該当のホームページあるいはランディングページにGoogleアナリティクスを連携させておく必要があります。
2-1.Googleアナリティクス管理画面で「管理」を開く
まずは、Googleアナリティクスの管理画面にログインしましょう。
ログインした後、画面左下にある「管理」を選択してください。
2-2.「ビューの設定」を開く
管理を選択した後、画面右側のほうにある「ビューの設定」を選択してください。
2-3.「サイト内検索のトラッキング」をオンに
ビューをの設定を開き、下にスクロールしていくとサイト内検索のトラッキングという項目があります。
初期設定では、この項目がオフになっているので、オンに切り替えてください。
2-4.クエリパラメータの設定
サイト内検索トラッキングの設定をオンにすると、クエリパラメータという項目が出てきますので、こちらを入力します。
このクエリパラメータに関しては、個人で設定しているものになるので、その設定しているクエリパラメータを入力をする必要があり、クエリパラメータを入力しない場合はトラッキングをすることができません。
クエリパラメータの例:「term」「search」「query」「keywords」「s」「q」等
ここでクエリパラメータについての補足です。
「クエリパラメータなんてわからない。どうやって調べればいいのか?」
そう思った方も多いと思います。調べ方はとても簡単です。
実際の自社サイトに設置されているサイト内検索で、好きな単語を検索してみてください。
その表示されたURLからクエリパラメータを確認することができます。
例)
例えば、あるサイト内で「Google」と検索した場合に下記のURLが表示されたとします。
https://www.〇〇〇.jp/?s=Google
この場合のクエリパラメーターは?と=の間の部分になるので、この場合は「s」がクエリパラメータに該当します。
注意点として、クエリパラメータに記入する際には「?」や「=」は不要です。
また、サイト内検索のカテゴリに関しては、絞り込み機能を設定していない場合には、オフのままにし、クエリパラメータのみ入力し保存するだけで問題ございません。
絞り込み機能を設定している場合には、サイト内検索のカテゴリをオンにし、カテゴリパラメータを入力します。
このカテゴリパラメータも個人で設定しているものになりますので、調べる必要があります。
例えば同じように「Google」を検索したとします。その場合に
「…?cate=ad&s=Google」
このようにURLが表示されたとします。
カテゴリーはadで検索したキーワードはGoogleですよということを意味しています。
この場合のカテゴリパラメータは「cate」になりますので「cate」と入力します。
3.トラッキングしたデータをGoogleアナリティクスで見る
それでは、ここからは実際に取り込んだデータの見方をご紹介します。
Googleアナリティクスの管理画面に入り、画面左側の項目から
行動>サイト内検索>概要
このように選択してください。
概要では、次のような項目のデータを見ることができます。
- 検索を伴うセッション
- 検索回数の合計
- 結果のページビュー数/検索
- 検索による離脱数の割合
- 再検索数の割合
- 検索後の時間
- 平均検索深度
サイト内検索キーワードでは、実際に検索された語句を見ることができます。
そして、それぞれの検索語句ごとに上記の項目のデータを確認することができますので、より注目度の高い語句や関連性の低い語句などの重要な語句を分析することが可能となります。
検索ページは、実際に検索した後に流入したページのデータになります。
このデータから、検索語句と関連しているページ、反対に関連性の低いページを把握することができます。
4.まとめ
今回は、Googleアナリティクスとサイト内検索機能を活用し、ユーザーのニーズを把握する方法をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
近年、ユーザーの購買行動が多様化する中で、インバウンドマーケティングを上手に活用することでより多くの顧客を獲得することができます。
そして、インバウンドマーケティングで顧客を獲得していくためには、コンテンツの充実が必要不可欠です。
このようなデータを活用することで、ユーザーのニーズに対応したコンテンツページを作成するといったような効果的なサイト運営が可能になることと思います。ぜひ活用してみてください。