今まで、ショッピングキャンペーンで活用されてきた指標《クリックシェア》が、Google広告の検索キャンペーンでも活用できるようになりました(※2019年2月よりリリース)。
今までインプレッションシェアしか活用できていなかった方は、クリックシェアを併せて活用していくことで、リスティング広告を運用する上での新たな課題を見つけることができるかもしれません。
【目次】
- クリックシェアとは
- クリックシェアとクリック率(CTR)との違い
- クリックシェアが低い場合の対策
- 広告の品質や関連性を高め広告のクリック率を上げる
- インプレッションシェアを上げる
- まとめ
①クリックシェアとは
クリックシェアとは、インプレッションシェアと同様に競合指標の1つで、キャンペーン、広告グループ、キーワードの単位で確認することができます。
クリックシェアは、獲得が出来たであろうクリック数にたいして、実際にどのくらいクリックを獲得することが出来ていたのかを示す指標になります。
例えば、クリックシェアが70%であった場合で、70回のクリックがあったとすると、何らかの対策をすることによって30回分のクリックを増やす見込みがあるということがみてとれます。
クリックシェアは、インプレッションシェアの指標と併せてみると活用しやすいかと思います。インプレッションシェアでは、100%に近い数値を出していたとしても、クリックシェアが低い場合、せっかくオークションで競合に競り勝って、広告を表示させることが出来ていたとしても、ユーザーのクリックを逃している可能性があるといえます。
②クリックシェアとクリック率(CTR)との違い
クリックシェアと混同しやすい指標に、クリック率があります。しかし、クリック率とは似て非なる指標です。クリック率との違いを知っておくことで、クリックシェアの活用法も正しく理解できるかと思います。
◆クリックシェア
獲得できたであろうクリック数に対して、実際に獲得できたクリック数の割合。入札単価の変更や広告表示オプションの追加によってクリック数を増やす見込みがあるのかを判断する指標。
※キャンペーン、広告グループ、キーワード単位のみでの算出が可能です。
※広告文単位での算出はできません。
◆クリック率(CTR)
広告が実際に表示された回数に対し、広告がどのくらいクリックされているのかを示す割合。クリック率は実数からの算出になるので、その数値から競合との比較や機会損失の割合を読み解くことはできません。広告文がユーザーにとってどれだけ魅力的だったかを判断する指標になります。
Googleが推奨するには、広告文のクリエイティブを比較する際はクリック率(CTR)の方がのぞましいとされています。クリックシェアはあくまでも、獲得できたであろうクリック数に対して、実際はどのくらいのクリックが獲得できていたのかを示す指標になります。
③クリックシェアが低い場合の対策
クリックシェアが低い場合、本来獲得が出来たであろうクリックを取りこぼしているであろうと考えられるため、下記のような対策を取る必要があります。
◆広告の品質や関連性を高め広告のクリック率を上げる
クリックシェアを最も簡単に高める方法は、実際に広告の表示されたインプレッションに対してクリックされる割合を高めてあげることです。広告表示オプションの追加や、広告の関連性を高めることで、クリック率を上げることが出来ます。
◆インプレッションシェアを上げる
クリックシェアの算出では、実際に広告が表示されたオークションと、広告の表示候補となったものの広告を表示することが出来なかったオークションの両方の数値が用いられています。その為、インプレッションシェアが低い場合、クリックシェアも必然的に低くなります。インプレッションシェアを高めることで、広告のクリックシェアも高めることが出来ます。
⇒インプレッションシェアについてもっと詳しく知りたい方はコチラを参照ください
インプレッションシェアってどう活用すればいいの?
④まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はクリックシェアの指標についてまとめさせていただきました。これまで、検索広告ではインプレッションシェアしか確認することが出来ませんでしたが、クリックシェアという指標が追加されたことで、実際に獲得することが出来たであろうクリックについても可視化することが出来るようになりました。
インプレッションシェアだけでなくクリックシェアも気にすることで、運用上の課題が発見しやすくなったといえるでしょう。
それでも、リスティング広告の運用で、なかなか課題を発見し、改善していくことが出来ないという場合には、是非お気軽にご相談いただければと思います。