皆さんは、タグと聞くとどのようなことを思い浮かべますでしょうか。
・とりあえずWEBサイトに設置しておけばよい
・データを計測するだけのもの
・設置が難しそう
このような印象はありませんでしょうか。
どれも間違いではありませんが、タグを活用することで広告の成果改善に繋がることもあります。
今回は、このタグの活用について紹介していきたいと思います。
また、設置に関してもタグ管理ツールを活用することで得られるメリットを記載しています。タグの設置を直接設置するか、タグ管理ツールを活用するかで悩んでいる方の参考にもなるかと思います。
目次
- タグとは
- タグの活用
- データの計測
- オーディエンスリストの細分化
- タグの設置について(GTMの活用)
- ミスを防ぎやすい
- 管理がしやすい
- まとめ
1.タグとは
WEB広告関連の用語にタグと呼ばれているのは、HTMLタグのことです。
HTMLとは、ウェブページを作る言語ですが、タグとは、このHTMLという言語で何を行うのかといったことを指定するものです。例えば、ウェブサイト上に段落の挿入を行いたい場合には段落の挿入を指定するタグを、画像の挿入を行うには画像の挿入を指定するタグを使うといったようなイメージです。
WEB広告で活用するタグもこのHTMLという言語にそれぞれの役割をタグで指定したものを指します。
WEB広告の代表的なタグとしては、リターゲティングタグ(リマーケティングタグ)とコンバージョン(コンバージョン計測)タグがあります。
リマーケティングタグは、設置することにより、設置されたウェブページにユーザーが訪れた際にCookieを付与し、Cookieを利用することでユーザーがウェブページに訪れたかどうかを計測するタグとなります。
コンバージョンタグは、コンバージョンが行われたかどうかを計測するためのタグであり、このコンバージョンタグを設置することで、広告経由でどれだけのコンバージョンが発生したのかがわかるようになっています。
2.タグの活用
WEB広告の代表的なタグとして、リターゲティングタグ、コンバージョンタグがありますが、このタグを活用することでどのようなことができるのかといったことについて紹介していきます。
ここで紹介するWEB広告タグの活用法は、データの計測、オーディエンスリストの細分化の2つです。
◆情報の取得・データの計測
タグを設置することで、情報の取得やデータの計測を行うことが可能となります。
情報の取得という点では、リターゲティングタグがわかりやすい例となります。
リターゲティングタグでいえば、特定のウェブページに設置することにより、タグを設置したウェブページにユーザーが訪れかどうかの情報を取得し、オーディエンスリストを作成することが可能となります。そして、このオーディエンスリストを活用することでリターゲティング配信を行うことが可能となります。
また、リターゲティングタグで取得した情報をもとに作成されるオーディエンスリストから、類似のオーディエンスリストといったものも作成することができます。これは、特定のウェブページを訪れたユーザーに似ていると考えられるユーザーのオーディエンスリストでありますが、このようなこともリターゲティングタグを設置することで可能となります。
次にデータ計測ですが、こちらはコンバージョンタグがわかりやすい例となります。
コンバージョンタグは、広告経由で達成した目的を計測するタグとなりますが、このコンバージョンタグを設置しないまま広告を配信したとしたら、広告経由でコンバージョンがあがったかどうかはわからないままになります。
そのため、かけた広告費に対してどの程度成果があがっているのかといった費用対効果がわからないままとなってしまいます。
コンバージョンタグを設置することで、成果の良し悪しがわかりやすくなるため、成果の良いところへご予算をかけていくことで費用対効果の向上も図っていくことができるようになります。
WEB広告の強みの1つに、費用対効果が高いといったことがあげられますが、これを実現するためにはタグの活用が欠かせません。
◆オーディエンスリストの細分化
WEB広告タグというと、リマーケティングタグでは特定のウェブページへ訪れたユーザーの計測行う、コンバージョンタグは、サンクスページに訪れたユーザーや広告を配信している目的を達成した数の計測を行うといったように計測するためだけのものと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、他の活用の仕方もあります。それが、オーディエンスリストの細分化になります。タグを上手に活用することで、どのようなことが行えるのかをここで説明していきます。
まず、オーディエンスリストを細分化することで得られるメリットとしては、それぞれのオーディエンスリストに対して訴求を細かくわけることが可能となるという点があげられます。
資料請求や問い合わせといったコンバージョンポイントが複数ある商材・サービスを扱っている場合がイメージしやすいかと思います。
例えば、資料請求をしたもののお問い合わせには至っていないユーザーは、新規で広告流入してきたユーザーやランディングページに訪れたものの何もアクションを起こしていないユーザーに比べると問い合わせに近いと考えることができます。
このようなユーザーに対しては、通常の訴求とは異なる訴求を行うことで、コンバージョン率を高める取り組みが可能となります。
このように最終的に達成したい目的までに複数のタッチポイントがあるような場合、上記の手法は効果的であるケースが多いため、実施できる条件が整っており、まだ実施していない場合はぜひ行ってみてください。
3.タグの設置について(GTMの活用)
ここまで、タグとはどういったものか、タグを活用することでどのようなことができるのかといったことについて述べてきましたが、タグは発行するだけでは機能しません。ウェブサイトに設置をすることではじめて機能します。
タグの設置には2種類の設置の仕方があります。1つ目は、ウェブサイトのソースコードに設置するといったやり方、2つ目は、タグ管理ツールを経由して設置するやり方とかがあります。
タグを設置する際には、タグ管理ツールを経由して設置するほうが、メリットが多いため、タグ管理ツールを経由して設置するほうがおすすめです。
タグ管理ツールを活用する場合、多くの場合、GoogleTagManager(以下GTM)を使用することが多いです。
次に、GTMを使用してタグを設置するメリットについて説明していきたいと思います。
◆ミスを防ぎやすい
まず、一つ目のメリットにミスを防ぎやすいということがあげられます。
タグは、広告媒体それぞれで発行する必要があります。例えば、Yahoo広告であればYahoo広告用のタグを、Google広告であればGoogle広告用のタグを発行するというように媒体が増えれば増えるほど設置するタグも増えていきます。
ソースコードに直接タグを設置する場合、関係する全てのウェブページにタグを設置しなくてはなりません。
また、代理店に運用型広告を依頼している場合、代理店が変わると広告のアカウントが変わるということもあり、そのような場合には、変わる前の代理店で使用していたタグは取り除き、新しい代理店で使用するタグを新たに設置するといったことを行わなければなりません。
このようなときに起こりやすいミスは、タグの取り除き忘れや設置漏れや設置する位置を間違えてしまうというようなことです。
関係するウェブページがランディングページとサンクスページの2ページのみのような場合にはまだ対応しやすいかもしれませんが、設置しなければいけないウェブページが増えてしまえば、その分ミスが起こる可能性は高まってしまいます。
GTMを使用してタグを設置する場合、はじめに関連するすべてのウェブページにGTMのタグを設置しておけば、新しいタグを発行した場合にも、代理店が変更した場合にもタグの取り除き、タグの設置を行う必要がなくなるため、ミスが起こる可能性を減らすことができます。
◆管理がしやすい
GTMは、タグ管理ツールです。当然ではありますが、管理がしやすいというメリットもあります。
1つ目のメリットにも通ずるところにはなりますが、新しいタグを使用したくなったときのタグの作成や使わなくなったタグの削除もGTM内で簡単に行うことができます。
また、タグ1つ1つに名称をつけることができるため、どの媒体のどのタグが設置できているのか、反対にできていないのかといったこともわかりやすくなります。
そして、タグが機能する条件も簡単に指定することができます。
このタグが機能する条件を指定するという部分は、タグの活用法のところで出てきたオーディエンスリストの細分化を行うのに重要です。
自分の好みの条件で設定することができ、またその条件を修正したいと考えた際にもGTM内で行うことができるため、管理が非常に楽になります。
ソースコードに直接設置する場合、設置したのちちゃんと機能しているかどうか確認し、思うように機能していない場合にはまたソースコードを修正するということを行わなければならないため、このような管理のしやすさというのもタグ管理ツールを活用するメリットといえるでしょう。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、広告タグについて取り上げてみました。
WEB広告タグは、計測はもちろん、活用の仕方によっては広告成果の改善にも繋げることができますので、今回紹介した手法を行えるようであれば、ぜひ行ってみてください。
また、設置についてもタグ管理ツールを活用すればミスの減少にも繋がり、管理も楽になります。これからタグを設置しようとしており、直接設置するか、タグ管理ツールを経由して設置するかでお悩みの方は、ぜひタグ管理ツールを活用してみてください。
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