Facebook広告でリマーケティング広告を活用するなら

Google広告(GDN)やYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)でお馴染みのリマーケティング広告ですが、フェイスブック広告でも配信が出来ることをご存知でしょうか。

ウェブマーケティングの担当になってまだ間もない方でも、「リマーケティング広告は効果がいい」というのは、なんとなく聞いているかもしれません。そんなリマーケティング広告はフェイスブック広告でもできます。

今回は、まだフェイスブック広告を始めていない方のために、フェイスブック広告のリマーケティングについて紹介させていただきます。

【目次】

  1. Facebook広告で配信できるリマーケティングとは
  2. Facebookピクセルタグを追加
  3. リマーケティング機能を強化するために
    •  リーセンシー
    •  CVユーザーの除外
  4. まとめ

①Facebook広告で配信できるリマーケティングとは

リマーケティング広告とは、ウェブサイトに訪れたことのあるユーザーのみをターゲティングして広告を配信する配信手法になります。(この配信手法はリターゲティングと呼ばれていることもあります。)

GDNやYDNといったディスプレイ広告のリマーケティング配信の場合、広告主のサイトを訪れたユーザーが他のウェブサイトやブログを閲覧している際に、そのサイトの広告枠に広告を表示させます。

一方、フェイスブック広告の場合は、広告主のサイトを訪れたユーザーがFacebookのサービスを利用している際に、そのタイムライン上に広告を表示させることになります。

※Instagramやオーディエンスネットワークなどを配信面に追加している場合は、Facebookのタイムライン以外にも広告が配信されます。

GDNやYDNといったディスプレイネットワークの広がりに比べて、フェイスブック広告の広告配信面は極めて限定的といえるでしょう。

また、フェイスブック広告では、広告主のウェブサイトに訪れたユーザーをターゲティングするという一般的な手法だけでなく、ページに「いいね!」や「シェア」「コメント」などのアクションをしたユーザーなど、フェイスブック広告の独特なリマーケティングを設定することも可能です。ユーザーのアクションそのものをターゲティングできるというのもフェイスブック広告のリマーケティングの特徴になります。

②Facebookピクセルタグを追加

フェイスブック広告でリマーケティング広告を配信するためには、 他の媒体と同様に事前に対象となるユーザーリストを作成しておく必要があります。 その為にはまず、《Facebookピクセルタグ》というタグをウェブサイトのHTMLソース内に設置しなければなりません。タグとはjavascriptで書かれたコードのことです。ユーザーがウェブサイトを訪問した際や、商品の購入をした際に、このタグが発火(トリガー)され、ユーザーのアクションを広告媒体側で計測できるように報告してくれます。

Facebookピクセルタグを設置することで、ウェブサイトの特定のページを閲覧したユーザーをリスト化することが可能になります。この対象となるユーザーリストのことをオーディエンスといい、リマーケティング用のオーディエンスリストはカスタムオーディエンスから作成することが出来ます。

⇒Facebookピクセルタグについてもっと詳しく知りたい方はコチラを参照ください
Facebookピクセルタグを理解する【ビギナー向け】

③リマーケティング機能を強化するために

リマーケティング広告はウェブサイトに訪問したことのあるユーザーに限定して広告を配信する手法になります。その対象者は、「ウェブサイトの全訪問者」という設定方法が最も簡単なターゲティング設定ですが、無制限に「ウェブサイトの全訪問者」 を対象としてしまうと、効果が悪化してしまうこともあります。リマーケティング機能を強化するためには、下記の設定も確認しておくとよいでしょう。

・リーセンシー

リーセンシーとは、ユーザーがウェブサイトを訪問した時点からの経過日数になります。例えば、リーセンシーを7日と設定すると、7日以内にウェブサイトを訪問したユーザーに限定してターゲティングするということです。この場合、8日前にウェブサイトを訪問ユーザーはリマーケティングリストの対象外となります。

リーセンシーは過去30日、過去14日、過去7日程度で設定するのが一般的ですが、ユーザーの流入が少ないサイトなどの場合は、あまり細かく設定してしまうとターゲットとなるユーザー数が少なくなってしまうため、ウェブサイトの規模とマーケティングの目的などを見ながら設定するのが良いでしょう。

※フェイスブック広告では、リーセンシーを最長で365日まで設定できます。

・コンバージョンユーザーの除外

商品の購入完了やサービスの会員申し込みを目的(コンバージョン目的)とした広告配信の場合、一度その目的を達成したユーザーは広告の配信の対象にしたくない場合もあるかと思います。このような時に設定するのが、コンバージョンユーザーの除外設定です。

リマーケティング広告を配信する場合、カスタムオーディエンスで設定したリマーケティングリストを広告に紐づけていきますが、このリストは、広告配信の対象とする紐づけとは逆に、広告配信の対象としないための除外リストとして紐づけることもできます。

コンバージョンしたユーザーのリストを除外リストとして紐づけることで、一度コンバージョンをしたユーザーを除外して広告配信をすることが出来るようになります。

④まとめ

いかがでしたでしょうか。フェイスブック広告のリマーケティング配信について理解していただけましたでしょうか。リマーケティング広告は効果の良い配信手法として定着している手法と言えるでしょう。そのリマーケティング広告はフェイスブック広告でも実施することが可能です。

フェイスブック広告の場合は、他のディスプレイネットワークと違い、配信面がFacebookのサービス上であることも特徴の一つとして上げられます。また、「いいね!」や「シェア」などFacebook特有のユーザーアクションをターゲティングした、リマーケティング広告の配信も可能です。

フェイスブック広告のリマーケティング配信をすることで、単なるサイト訪問者への広告配信だけでなく、ユーザーとのコミュニケーション設計に役立てることも可能となります。

まだ、フェイスブック広告を始めておらず、何から始めてよいかわからないというのであれば、是非、フェイスブック広告のリマーケティングを活用してみてください。

もしも広告の設計について、ご不明な点がありましたら、是非ご相談ください。